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24歳サラリーマンが、挑戦を続ける人たちの『イケてる』人生を掘り下げ、伝える、インタビューブログです。

自分に市場価値はあるか?『佐野 翔一』③


-独立-

フリーランス個人事業主でも良かったけど、肩書きがあった方が信用されやすいと思い、法人にしました。手続きを済ませて1週間後に『株式会社ALIEN』を設立。「エンジニアを増やす」ことをミッションとしています。

佐野翔一(さのしょういち)/1989年生まれ/「世の中にエンジニアを増やす」ことをミッションにしたキャリア支援系企業『株式会社ALIEN代表取締役兼、ネットワークエンジニア。社会科教員⇨IT業界と異色の経歴を持つ。主な活動は教員向けキャリア支援サービス〝edca〟(エドカ)の開発やエンジニア向けイベント「サポーターズ」運営など/全3回連載

ー第①回はこちらー

ー第②回はこちらー



-edca-

世の中ではエンジニアが不足していると言われています。しかし、それは、合っているようで間違えてる。〝できないエンジニア〟はたくさんいるけど、〝できるエンジニア〟が不足してるんです。学ぶ環境が整っていないから。エンジニアで実戦経験が豊富なのは10人中、1人か2人です。


Qiita(キータ)やGitHub(ギットハブ)といったエンジニア用ポートフォリオサイトを活用している人は圧倒的に少ない。そういう人材を増やしていきます。そして、転職対象者は教員に踏み切ろうと考えています。転職が難しい職業だけど、実は、「エスアイアー」に通じるスキルを持っているんです。


佐野さんが開発する〝edca〟⇨こちら

教師はたくさんプリントを作ります。分かるか分からないかのギリギリを突いて、生徒の課題を解決するのが目的。これが、エスアイアーのマネジメントスキルに近い。エンジニアにはプロダクトに愛はあるけどマネジメントに興味のある人が少ない。


だから、大きな会社、組織で働いていて、かつ安定志向で真面目な人。つまり、教師を当て込めば良いなと思っています。IT調整役に転職させて、育成し、また転職させる。いつまでも同じ環境にいると腐るのが人間だから、「転職して、収入上げようよ!」と必要とされる企業に行かせる。


そのフィーを使って新人(教員)を雇い、育成する。転職させた人間は待遇が良くなるから将来、僕に仕事をくれるかもしれない。そのサイクルを作りたいと思っています。ほかの活動としては、『サポーターズ』というキャリア支援のイベントにお世話になっていて、出会ったエンジニアとつながりを作っている。また、教員採用試験会場に行って名刺を配ることもありますよ。



-メッセージ-

嫌なのに会社を辞められない人の主な理由は、「給料が無くなるかもしれない」。ただ、会社に居ても、給料が無くなる可能性は十分にあります。リスクには種類があって、辞めるリスクと、辞めないリスク。どっちが大きいかという話になるけど同じ軸に無いと思うんです。自分の市場価値を客観的に見たほうが良い。


奥さんが...」とか、「子供が...」とか言う人がいるけど、他人のせいにしているだけ。やらない理由を作るのは簡単です。否定するつもりはないけど自分の人生は自分で決めないと。あと、思うのが、〝嫁がなぜ反対したのか?〟を考えないといけない。僕は、「嫁を説得できなかったから」という人が多いと思っていて、説得できなかった自分の実力不足です。


どういうことかと言うと、嫁は「旦那に継続した収入がなくなる事」に対して不安を感じているだけで、本質的に仕事を辞めちゃダメ、とは思っていない。今の状態を手放しても、より良くなるという確証が欲しいだけ。だから自信、実力がある人ならこうなると思う。


「なんで嫌なの?」
「収入、減るでしょ?」
「減らさなきゃいいんだろ。絶対減らさない。見とけよ」


反対されたからではなく説得力がない自分に原因がある。責任を自分に帰属する必要があると思います。

(終わり)


取材・編集:巻木 周平(マキギ)


第①回

[https://iketeru.hatenablog.com/entry/2018/08/06/203019:title=第②回 ]